バージョン
PhotoShop2022(23.0.1)
フォトショップの画像(ビットマップ画像)を変形したり拡大縮小すると、画質が落ちることをご存じでしょうか?
今回は画像を変形や拡大縮小しても画質と画像データを保持してくれる、スマートオブジェクトとラスタライズについて解説していきたいと思います。
それではいってみましょう!
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スマートオブジェクトとは
スマートオブジェクトとはフォトショップ(ビットマップ)の画像を、拡大縮小など変形しても、元画像のデータや画質を保持したまま、元画像のデータを壊さないように編集できる機能のことです。
言葉で説明してもピンっと来ないと思うので、次のサンプルでどんな感じになるかを解説していきたいと思います。
スマートオブジェクトを適用していない場合
それでは画像を変形すると、どのように画像が破壊されるか試していきたいと思います。
【拡大・縮小】
【元画像】
横幅 550Pxの画像
【縮小→拡大後】
元画像から縮小して拡大すると画像が破壊され画質が乱れます。
縦横比率を維持して横幅を100Pxに縮小後、再度横幅サイズ(550Px)に戻した場合
スマートオブジェクトを適用しないと、縮小 → 拡大でここまで画質が落ちてしまいます。
この現象を防ぐために、次で解説するスマートオブジェクトを適用させることにより回避できます(^o^)o
【補足】
こういった拡大縮小では適用されませんので要注意 → ショートカットキーで拡大縮小
適用されるのはこっちです → 拡大縮小
スマートオブジェクトを適用した場合
それでは次にスマートオブジェクトを適用した場合を見ていきたいと思います。
【拡大・縮小】
【元画像】
横幅 550Pxの画像
【縮小→拡大後】
先程同様に元画像から縮小して拡大しても画質を維持します。
縦横比率を維持して横幅を100Pxに縮小後、再度横幅サイズ(550Px)に戻した場合
スマートオブジェクトを適用させると、縮小しようが拡大しようが画像は破壊されず画質を維持します\(^^)/
スマートオブジェクトの設定方法
レイヤー → スマートオブジェクト → スマートオブジェクトに変換
もしくは
レイヤーを選択後
右クリック → スマートオブジェクトに変換
【適用後】
レイヤーサムネイルにスマートオブジェクトのマークがつきます。
スマートオブジェクトが適用できる機能
・変形
・拡大・縮小
・回転
・ゆがみ
・遠近法
・ワープ
など
スマートオブジェクトで処理できない機能
スマートオブジェクトを適用している場合は下記のツールは使用できません。
・ペイント
・覆い焼き
・焼き込み
・コピースタンプ
スマートオブジェクトから通常のレイヤー(ラスタライズ)に変換すると処理ができます。
ラスタライズ(スマートオブジェクト解除)
スマートオブジェクト解除方法(ラスタライズ)
スマートオブジェクトを解除させたい時は、このラスタライズを適用させます。
下記2通りの方法で解除できます。
レイヤー → スマートオブジェクト → ラスタライズ
もしくは
レイヤーを選択したら
右クリック → レイヤーをラスタライズ
ラスタライズが適用されるとレイヤーサムネイルに付いていたスマートオブジェクトのマークが削除され、普通のレイヤーに戻ります。
まとめ
ビットマップ画像を使用する場合、画像を縮小拡大や変形などをすると画像が破壊され画質が落ちるので、スマートオブジェクトを適用することで回避できるので覚えておきましょう(^O^)
以上です。