【エクセル関数】上下左右のセルや範囲を参照(OFFSET)

投稿者: | 2022年3月9日
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エクセルバージョン

マイクロソフト365

 

本日は上下左右のセルや範囲を取得できるオフセット関数についてです。

特に範囲を可変にする場合などに非常に便利に機能します(^o^)o

それでは行ってみましょう!

 

OFFSET関数

概要

引数に基準, 行数, 列数, 高さ, 幅を指定すると、上下左右のセル、または範囲を参照できます。

構文

=OFFSET(基準, 行数, 列数, [高さ], [幅])

[ ]は省略可という意味です。

引数

OFFSET必須/省略可詳 細
基準
(第1引数)
必須基準セルを指定。
・参照範囲が間違っていると → エラー値 #VALUE! 
行数
(第2引数)
必須基準セルから上方向か下方向で、初期位置を数値指定。
・正の数 → 下方向
・負の数 → 上方向
・存在しないセル指定は → エラー値 #REF!
列数
(第3引数)
必須基準セルから右方向か左方向で、初期位置を数値指定。
・正の数 → 右方向
・負の数 → 左方向
・存在しないセル指定は → エラー値 #REF!
高さ
(第4引数)
省略可初期位置のセルからの範囲を、正の数値で指定。
・省略は → 1
・正の数値以外は→エラー値 #REF!

(第5引数)
省略可初期位置のセルからの範囲を、正の数値で指定。
・省略は → 1
・正の数値以外は → エラー値 #REF!

1オフセット引数ダイアログ

 

単一セルを指定

基準位置から下方向(1つ下)

基準位置 → A1セル

2行取得_2

 

基準位置から上方向(2つ上)

基準位置 → A6セル

4上方向

 

基準位置から右方向(2つ右)

基準位置 → A1セル

5右方向

 

基準位置から左方向(2つ左)

基準位置 → C1セル

6左方向

 

基準位置から下右方向(3つ下、1つ右)

基準位置 → A1セル

7上下左右方向

 

範囲指定

こちらの機能はバージョンによっては使用できません。

スピル機能が搭載しているマイクロソフト365のようなバージョンで使用できます。

 

行範囲(3行)

基準位置 → A1セル

B列の上から3行を範囲指定。

8行範囲

 

列範囲(3列)

基準位置 → A1セル

A1セルの4行目から、3列を範囲指定

9列範囲

 

行と列の範囲(2行3列)

基準位置 → A1セル

A1セルの2行目から、2行3列を範囲指定

10行と列範囲

 

全コピー(6行3列)

基準位置 → A1セル

A1セルから、6行3列を範囲指定

11全コピー

 

範囲可変

こちらの機能はバージョンによっては使用できません。

スピル機能が搭載しているマイクロソフト365のようなバージョンで使用できます。

 

行範囲を可変

高さ(第4引数)に数字データの最終行番号を取得して可変にします。

12行範囲可変

A列を入力すると、C列の行の一番下に可変自動で入力されます。

行可変

 

【応用】

グラフを可変にする

 

まとめ

引数の特性をきちんと理解することで、上下左右のセルを簡単に参照できるのでお手軽に使用できると思います。

その他にも、

OFFSET関数で高さの範囲を可変にできることで、グラフ範囲Sum範囲も全自動にできるので便利です。

以上です。