【エクセル】 相対参照、絶対参照、複合参照の違い

投稿者: | 2021年10月20日
excelアイコン

エクセルバージョン

マイクロソフト365

 

今回は相対参照複合参照絶対参照の設定方法を解説していきたいと思います。

それでは行ってみましょう!

 

相対参照、絶体参照、複合参照

概要

・相対参照…オートフィルする際、相対的に引数の範囲を連動させる設定です。

・絶対参照…オートフィルする際、絶対的に引数の範囲を固定させる設定です。

複合参照…オートフィルする際、引数の行または列のみを固定させる設定です。

 

参照設定の種類

下記のサンプルのようにマークをどの位置に付けるかでオートフィル時に引数の範囲の参照位置が変わります。

A1セルをオートフィルさせる場合の例

参照の種類サンプル詳細
行と列を相対的に連動させる
(相対参照)
A1設定はなし(規定値)。
行を固定
(複合参照)
A$1の先頭に$マークを指定。
列を固定
(複合参照)
$A1の先頭に$マークを指定。
行と列を固定
(絶対参照)
$A$1の両方の先頭に$マークを指定。

 

設定方法

普通に数式バーに手入力で$マークを付けることもできますが、記述ミスを防ぐために下記のような入力方法があります。

数式バーの引数の範囲をドラッグ後に、キーボードのF4キーを押す度に$マークの位置が変わりますので、こちらの方法で設定する方が簡単です(*^^)v

参照設定

 

行と列を相対的に連動(相対参照)

今回は簡単にSUM関数を使用した例で解説します(^o^)o

B1セルのSUM関数が入力されているセルを下方向(行)にオートフィルさせてみます。

B1セル → =SUM(A1:A10)

サンプルsum参照

結果

サンプルSUM相対参照

行(下方向)をオートフィルさせた場合、引数の範囲の行の数字が相対的に連動して変更されます。

同様に

列(横方向)をオートフィルさせた場合、引数の範囲の列のアルファベットが相対的に連動して変更されます。

 

行を固定(複合参照)

下記のようにの番号の前に$マークを付けます。

B1セル → =SUM(A$1:A$10)

サンプル行の固定

結果

B1セルからB10セルにオートフィル後も、だけ固定できます(*^^)v

 

列を固定(複合参照)

A2セル → =SUM(A1:J1)

A2セルのSUM関数が入力されているセルを、普通にオートフィルさせたら下記のように範囲が変わって合計が変わります。

相対参照

 

ですが、

下記のようにのアルファベットの前に$マークを付けます。

A2セル → =SUM($A1:$J1)

列を固定サンプル

結果

A2セルからJ2セルにオートフィル後も、のみを固定できます\(^^)/

 

行と列を固定(絶対参照)

SUM関数を使用した例で解説します(^o^)o

行の固定

B1セルのSUM関数が入力されているセルを下方向(行)にオートフィルさせてみます。

B1セル → =SUM($A$1:$A$10)

絶体参照サンプル行

結果

$マークが固定できているので結果が同じになります。

絶対参照結果行

 

列の固定

同様に列もオートフィルさせてみます。

A2セルのSUM関数が入力されているセルを右方向(列)にオートフィルさせてみます。

A2セル → =SUM($A$1:$J$1)

絶体参照列

結果

$マークでが固定できているので結果が全て同じになります。

絶体参照列結果

 

まとめ

エクセルはこのようにオートフィルや、場合によっては行や列を挿入すると、引数の指定してる範囲も相対的に動いてしまいます。

特に難しいということではなく、慣れればオートフィルさせる前に頭の中で範囲も動いちゃうな~的な発想がすぐに思いつくので、コツコツ操作してるうちに簡単に覚えちゃいます(★‿★)

ようはオートフィルさせた時に引数の範囲が動いちゃうので、$マークを付けてまたはを固定させるだけのことなので簡単ですね!

以上です。