
本日はWindows10から標準搭載されている(PAD)PowerAutomateDesktopを使用して、エクセルのデータの最終行番号の自動取得方法を解説します。
【PowerAutomateで最終行番号の取得例】
【VBAで最終行番号の取得例】
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 | Sub 最終行番号取得() '①変数 Dim lastRow As Long '②sanple.xlsxを開く Workbooks.Open ("D:\office\PowerAutomate\サンプル.xlsx") '③最終行番号シートの最終行番号を取得 lastRow = Sheets("最終行番号シート").Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row '④メッセージボックスに表示 MsgBox lastRow '⑤sanple.xlsxを閉じる Workbooks("サンプル.xlsx").Close End Sub |
どちらも5手順で、実行する内容は非常によく似ています!
でもPowerAutomateで作成した方が簡単です(^^♪
それではいってみましょう!
Menu
PowerAutomateで最終行番号取得の手順
①エクセルを開く
②シートをアクティブにする
③最終行の1個下の空白の行番号取得
④③の値を-1してメッセージボックスに表示
⑤エクセルを閉じる
こんな感じの5手順で最終行番号が取得できます!
今回使用するデータ
ブック名:サンプル.xlsx
シート名:最終行番号シート
今回は基本なのでA列のみにデータがある場合の最終行番号の取得方法を解説します。
①エクセルを開く
アクションの選択(Excelの起動)
まず最初にエクセルを開くために左のアクションから
Excel → Excelの起動
をダブルクリックして開きます。
パラメーターの選択(Excelの起動)
Excelの起動ダイアログが起動するので①~④のような設定をして保存ボタンを押します。
①エクセルの起動:空のドキュメント(新しいExcel)を開くか、次のドキュメント(既存のエクセル)を開くかの設定なので、今回は既存のエクセルを使用するため次のドキュメントを開くを指定します。
②ドキュメントパス:フルパス(ご自身の開きたいエクセルのフルパス)を指定します。
③インスタンスを表示する:エクセルを表示するかしないかの設定なのでONにします。
④読み取り専用として開く:今回はエクセル自体には書込みはしないのでONにします。
【①の完成】
設定後に保存ボタンを押下して、フロー(Main)が下記のような表示になればOKです。
②シートをアクティブにする
アクションの選択(アクティブなExcelワークシートの設定)
次に最終行番号シートをアクティブな状態にするための設定をしていきます。左のアクションから
Excel → アクティブなExcelワークシートの設定
をダブルクリックして開きます。
パラメーターの選択(アクティブなExcelワークシートの設定)
アクティブなExcelワークシートの設定ダイアログが起動するので①~②のような設定をして保存ボタンを押します。
①次と共にワークシートをアクティブ化:シート名かシートのインデックスのどちらでシートをアクティブな状態にするかの選択なので、今回はシート名で取得するので名前を選択します。
②ワークシート名:アクティブにしたいワークシートのシート名を記入します。
【②の完成】
設定後に保存ボタンを押下して、フロー(Main)が下記のような表示になればOKです。
③最終行の1個下の空白の行番号を取得
アクションの選択(最初の空の列や行を取得)
次に最終行の1個下の空白の行番号を取得できるという機能があるので設定していきます。
左のアクションから
Excel → Excelワークシートから最初の空の列や行を取得
をダブルクリックして開きます。
パラメーターの選択(最初の空の列や行を取得)
Excelワークシートから最初の空の列や行を取得ダイアログが起動するので下記の赤枠をONにして保存ボタンを押します。
※ONにすることにより実行するとデータの最終行の1つ下の空白の行番号10が変数FirstFreeRowに自動格納されます。
設定したら保存ボタンを押下します。
【③の完成】
設定後に保存ボタンを押下して、フロー(Main)が下記のような表示になればOKです。
④メッセージボックスに表示
アクションの選択(メッセージを表示)
次にメッセージボックスに最終行番号を表示させるための設定をしていきます。左のアクションから
メッセージボックス→ メッセージを表示
をダブルクリックして開きます。
パラメーターの選択(メッセージを表示)
表示するメッセージ:%FirstFreeRow% → %FirstFreeRow – 1%
に変更します。
※1つ前で取得した変数FirstFreeRowの値が10なので、変数FirstFreeRowの最後に-1を追加すると9になるので、データの最終行番号が取得できます。
【④の完成】
設定後に保存ボタンを押下して、フロー(Main)が下記のような表示になればOKです。
⑤エクセルを閉じる
アクションの選択(Excelを閉じる)
最後にエクセルを閉じる設定をしていきます。左のアクションから
Excel → Excelを閉じる
をダブルクリックして開きます。
パラメーターの選択(エクセルを閉じる)
今回は読み取り専用で開いたので、そのままドキュメントを保存しないを選択して保存して完成になります。
【全て完成】
実行
赤枠の実行ボタンを押します。
下記のようなメッセージボックスが表示されれば成功です\(^^)/
フロー変数
フロー変数の中身は下記のように表示されます。
まとめ
やってることはVBAを視覚的に操作できるクリック操作と簡易的な入力だけなので、VBAが苦手な人はPowerAutomateでVBAみたいな自動化ができるので是非ためしてみてはいかがでしょうか\(^^)/
VBAができる人は難易度的にはかなり簡単だと思うので是非お勉強してみてくださいネ~(*゚▽゚)ノ
以上です。